CM

特別じゃない日は特別だ

 またまたCMからのお話です。

 リンナイのホームランドリー「乾太くん」のCMで、流れているコピーが「特別じゃない日は特別だ」。これが耳と目に入った瞬間、「お、いいね」と感心しました。

 どうってことない日常、平凡であることの大切さみたいなことでしょうか。確かに普通でいられることの難しさ、素晴らしさを感じるようになってきました。これまた年を取ったということですかね。

 二葉亭四迷に『平凡』という小説があります(読んでいないけど、笑)。たぶん、最後は平凡の大切さに戻っていくというような内容だと思います。

 二葉亭四迷の生きた明治時代は、小説家など「水商売」でした。四迷は父に「小説家になる」と言ったところ「くたばって死ね」と言われたとか。で、発音を模してペンネームにしたというようなエピソードだったと僕は記憶していました。僕がこんな面白い作り話を思いつくわけないし。ただウィキペディアによれば、自分を卑下して自身を「くたばって仕舞(め)え」と罵ったのが由来とあります。どっちでもいいけど、父に「死ね」と言われた方が、時代を表していておもしろいけどね。

 映画『咲む』(えむ)について前回書きました。耳の不自由な人々を巡る人間ドラマ、家族の物語でした。やはり失って分かる有難みが健康です。普通でいられることの何と幸福なことか。それに気づかず、人のせいにしたり、世の中を恨んでいる人はいますよね。

 感謝の気持ちを持って、日常を送って行きたいと思います。特別じゃないことは、特別なんだと思いながら、ね。

 では、また。ペレレイ、ペレレイ。

AではじまりCでおわる

 AではじまりCでおわる素材の会社はAGC♪ 最近やたらとテレビで流れるCMをご存じですか。つい最近までは、高橋一生が欽ちゃん歩きをしていました。今は広瀬すずです。

 変なCMだな、と思いながら観ていました。素材の会社ってなんだと疑問符付きで。

 ところが、原村の新居の窓ガラスにベタベタと「AGC」のシールが貼ってあるではないですか。現場監督の浅川さん(浅利陽介を爽やかなイケメンにした感じ)に尋ねると「そうです。ガラスを作っている会社です」とのこと。

 1100メートルの高地にあり、割れないようにと(気圧の関係?)三重の特殊強化ガラスになっているそうです。「矢後様邸特別仕様」とセキスイハイムの営業マン増田さん(元高校球児で入社2年目のやり手)も言っておりました。

 訳の分からないAGCが突然、身近になりました。セキスイハイムだって、阿部寛の「あったかハイム」のCMは観ていましたが、遠い存在でした。それが今や我が家ですから、ご縁は異なもの不思議なものです。

 もちろん人との縁もそう。歌手の日野美歌さんとご一緒に食事をする関係になるなどまるで想像していませんでしたから。遠くの存在が急に身近になる。そういうことはあります。

 こんなときに感じるのが、感謝の気持ち。人にも会社にもご縁に、すべてに「感謝、感謝」です。

 惠理先生も朝から、かつて関係のあった人と久しぶりに、原村関係でつながり「繋がる、繋がる! 」と興奮しています。

 毎日がシンクロの連続です。もう不思議ではありません。

 では、また。ペレレイ、ペレレイ。

キャッチコピーがスゴい

 スゴいシリーズですね。

 新聞の折り込み広告を眺めていたら、「面倒見の良い塾 〇〇ゼミナール」というコピーが目に入り、思わずのけぞって笑ってしまいました。

 面倒見の悪い塾ってあるんかい! って突っ込みたくなります。当たり前でしょ。でも当たり前を臆面もなくズバッとストレートに提示するから、印象に残ります。微笑ましいほどに。

 キャッチとは「つかむ、とらえる」ですよね。キャッチーとなると発展的に「人の心をとらえる、覚えやすい」になる。

 キャッチコピーは「覚えやすい原稿」です。CMなどの売り文句です。昔「禁煙パイポ」に「私はコレで会社をやめました」と冴えない中年男性が小指を立てて見つめるCMがありました。笑いました。覚えている方は年配かな。

 当たり前といえばセブンイレブンには「あいてて、よかった」があります。サンクスは「すぐ、そこ」です。でも、この当たり前がいいんです。当たり前をズバッと表現しきるのは至難の業です。だから面白い。

 それにしても、面倒見の良い塾です。改めて凄いです。考えようによっては、そう言わなければならない雰囲気があるのでしょう。つまり親身さが足りない、と感じている親御さんが多く、上記の〇〇ゼミナールは、そこに訴えかけた。

 折込チラシを裏返すと、そこには『面倒見の良い理由「わからない」を大切にします』とあります。うーん、さらに凄い。中学生の頃を思い出します。分からないことが恥ずかしく、先生やみんなの前では誤魔化していました。ところが一人、分からないと分かるまでいつまでも「分かりません」と意思表示をしている子がいました。その子は進学校に合格しました。

 とても勉強になった。当たり前のことを当たり前にやる。そのことをも、この〇〇ゼミナールのコピーは伝えてくれています。

 では、また。ペレレイ、ペレレイ。