特別じゃない日は特別だ

 またまたCMからのお話です。

 リンナイのホームランドリー「乾太くん」のCMで、流れているコピーが「特別じゃない日は特別だ」。これが耳と目に入った瞬間、「お、いいね」と感心しました。

 どうってことない日常、平凡であることの大切さみたいなことでしょうか。確かに普通でいられることの難しさ、素晴らしさを感じるようになってきました。これまた年を取ったということですかね。

 二葉亭四迷に『平凡』という小説があります(読んでいないけど、笑)。たぶん、最後は平凡の大切さに戻っていくというような内容だと思います。

 二葉亭四迷の生きた明治時代は、小説家など「水商売」でした。四迷は父に「小説家になる」と言ったところ「くたばって死ね」と言われたとか。で、発音を模してペンネームにしたというようなエピソードだったと僕は記憶していました。僕がこんな面白い作り話を思いつくわけないし。ただウィキペディアによれば、自分を卑下して自身を「くたばって仕舞(め)え」と罵ったのが由来とあります。どっちでもいいけど、父に「死ね」と言われた方が、時代を表していておもしろいけどね。

 映画『咲む』(えむ)について前回書きました。耳の不自由な人々を巡る人間ドラマ、家族の物語でした。やはり失って分かる有難みが健康です。普通でいられることの何と幸福なことか。それに気づかず、人のせいにしたり、世の中を恨んでいる人はいますよね。

 感謝の気持ちを持って、日常を送って行きたいと思います。特別じゃないことは、特別なんだと思いながら、ね。

 では、また。ペレレイ、ペレレイ。

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