青森

何でキレるのかな

 かつて長洲小力に「キレてないですよ」という長州力をまねたネタがありました。

 恥ずかしながら(これも古い。横井庄一さんがグアムから帰還した時のセリフ!)というか、悲しいことに僕は短気で、結構キレキレなんです。

 惠理先生によると「自信がないから」ということになります。アダルトチルドレンですか、幼少期の忘れている記憶に原因があるようです。僕の場合はいい子にならなければいけない、いい子にならなければかわいがられないという強迫観念みたいなものがあり、自信がつかないという要因を生んでいるようです。

 もう62歳。そろそろ怒りから解放されて、穏やかになりたいもんです。ま、そういう風に思えるようになっただけ変わったかな。成長したなんていうのは、還暦過ぎたジジイに言うセリフじゃないですね。

 自信をつけることが先か、気持ちをゆったりさせることが先か。いずれにしろ、焦ることはありません。何しろまだ人生の半分が過ぎたばかり(えっ)。先は長い! 

 とにかく原村半移住で、まさに第2の人生のスタートですから、まずは楽しむことに専念。不安や心配、無用の恐怖とはおさらばして、大らかに謳歌したいですね。田舎の生活を。

 たぶん知らず知らず、のんびりしていくことでしょう。転勤で地方に行く機会は多かったですから(山梨、青森、宮城)、現地の人が都会の人に比べて生活リズムがゆったりしていたことは分かります。

 僕には最適でしょう。生まれ変わるぞ。そして夢を実現するぞ。イエーイ(超明るい!) では、また。ペレレイ、ペレレイ。

オー・マイ・ニュー・カー

 新車が来ました。乗りました。気分最高!

 しかし怖い。都会の運転はおっかねー。何しろ5年ほど、まともに車を転がしていません。年を取ってからの運転は危ないし、関内で生活する上では必要性もない。維持費は高いし、歩くことが好きだし。

 ところが、原村との二重生活が決まり、車がないとやっていかれません。そこで久しぶりに新車を買ったわけです。

 トヨタのヤリス。チョリース。人気車種です。カッコいいです。運転もしやすい。

 そこで2段落目のお話に戻ります。怖いんです。都会は。一方通行が多すぎます。覚えられない上に、最新のはずのカーナビまでズレている。駐停車も多すぎます。そのたび、車線変更しなければなりません。交通量は多く、スリル満点(笑) ヤバイぞ、これは。大丈夫か?

 まあ、この年になって新たな刺激があることは悪いことではありません。緊張感もよろしい。何と言っても、意外に楽しい。これまたワクワクするんです。とにかく慎重に、安全に運転すればいいと思います。

 原村の方は車も人も少なくて、運転しやすいです。こちらは本当に楽しい。2回、雪道と凍った道も惠理先生と2人で体験しました。(僕は青森支局で恐怖のひと冬を経験済み、笑)

 3月末は引っ越しの繁忙期で通常の2、3倍の料金を取られると言うので、ハイエースをレンタして自分たちでやることにしました。そこで原村ではハイエースの練習もしました。とにかく準備が大切です。

 後は引っ越し前に新車で久しぶりの高速、および長時間運転の練習もやります。備えあれば患いなし。緊張感を味方につけて、楽しみます!

 では、また。ペレレイ、ペレレイ。

ホワイトアウト経験あり

 1月19日、東北自動車道でホワイトアウトが発生し、140台が立ち往生し、お一人が亡くなったというニュースがありました。

 真保裕一さんのサスペンス小説にも「ホワイトアウト」という手に汗握る快作がありましたが、実は僕も経験しています。

 もう四半世紀近く前の事。30代後半、青森支局に転勤になりました。どこの取材の帰りだったか、まったく覚えておりません。東北自動車道に乗り、青森インターチェンジで下りて支局に戻ろうとしていた時でした。いきなり雪が激しくなったと思うと、アッと言う間に目の前が真っ白になりました。フロントガラス一面に雪がかかってしまい前方がまったく見えません。が、止まることもできない。後ろから追突される危険性があります。ウインドウを下ろし、前方を確認しながら、時速10キロほどで走りました。時々、ドアを開けて路面の様子もチェックしながら途方もない時間をかけて終点までたどり着いたことを覚えています。

 怖かったです。あまり経験したくありません。青森では地吹雪が当たり前のようにあるのですが、旅行者には珍しいため「地吹雪体験ツアー」なんて企画もあって、取材したことがあります。とはいえ、都合よく吹くことは難しく、僕が取材した時はさっぱりだったので、関係者にお話を伺うだけで体験はできませんでした。

 地面に降り積もった雪が、強風で吹き上げられる事象を地吹雪といいます。地吹雪がホワイトアウトにつながるわけですね。体験取材は空振りでしたが、何と高速道路上という過酷な状況下で図らずも体験してしまうということになりました。

 自然の猛威は恐ろしいです。何事も油断せず、大自然に対しては謙虚に対した方がいいですね。くれぐれもなめてかからないことが肝要かと思います。お亡くなりになった方の冥福を祈るとともに、今年は暴風雪が多発しており、まだまだありそうなので、気をつけて行きましょう。

 ペレレイ、ペレレイ。では、また。