標高

野生の力を味わう

 原村の家から車で10分にある燻製の美味しい「カナディアンファーム」へランチに行きました。惠理先生とハンバーグを頼んだのですが、店主が「豚がいいか、鹿がいいか」と聞いてきました。

 なんと鹿です。当然、そちらを頼みました。すると即座に店主から「うまいよ」と嬉しそうな答えが返ってきました。敬遠する人が多いのかも知れません。僕たちは迷いません。最近、ジビエづいており、その魅力にはまりつつあるからです。石川町にも店主自ら狩猟する店があるのです。

 さて、その鹿のハンバーグ。噛んだ瞬間から違います。噛むたび、口の中を野生の鹿が疾走します。走り回る筋肉を感じます。家の前で2頭の牡鹿と女鹿が並走する姿を見かけましたが、その映像が浮かび上がってきました。

 味も濃い。噛むたび、濃厚な肉汁が溢れてきます。幸せです。こんな美味しいハンバーグを食べたことがありません。ただ、店主の友人が狩猟してきたそうで、いつもあるとは限らないのが少し残念。それだけ貴重な味を堪能できたわけです。

 原村での楽しみがまた増えました。我が家の天然の井戸水がうまい。空気がおいしい。ことに霧に包まれた時の涼やかな清涼感は筆舌に尽くせません。自然の力がそこかしこに漲っています。

 こんな環境の中に身を置いていると、体も頭もスッキリするでしょう。細胞が生き返りそうです。細胞が喜びそうですね。いやあ、標高1100メートル、万歳!

 では、また。ペレレイ、ペレレイ。

凍傷ボーイになってまうで

 長野・原村で半移住を始めて4日目の朝。玄関前に停めている車が凍っています。我が家の標高は1150メートルぐらいでしょうか。1200メートル付近でマイナス10度だったというから、ほぼそれに近い気温まで下がっていたのでしょう。

 これまで寒さを感じるより、涼しいと思うていどでしたが、4月中旬にもなって真冬並みの極寒洗礼を浴びました。横浜の寒さとは質が違うのです。

 その中、ごみ集積所まで10分かけて歩きました。生ごみは意外に重く、手袋をしてもかじかみます。痛いほどです。

 その上、一度寄った蕎麦屋が、歩いたら何分かかるか試してみたのです。北海道ばりに道路が一直線で、車で走っているとすぐ60キロから70キロほどスピードが出てしまい、あっという間に家に着く感覚だったのです。

 途中で猛省いたしました。薄手のスニーカーだったこともあり、足底が冷え切ってしまいました。本当に凍傷になるんじゃないかと思うほどに冷たい! 何と蕎麦屋から家まで歩いて30分もかかりました。

 それでも直射日光を浴びると標高が高いために紫外線が強く、暖かく感じます。冬でも日に焼けるそうで、その感じは分かります。しかし足元から寒さが上ってきて、顔に当たる日差しと融合して体感がおかしくなりそう(笑)

 それもこれも愉快、愉快。大いに結構です。これからもいろんなことを経験していきます。では、また。ペレレイ、ペレレイ。