彼我庭園の梅

 梅が咲きました。毎朝、惠理先生と散歩をしている横浜公園内にある彼我庭園の梅です。今朝、先生が「この蕾がいつ咲くかな」と見上げたところ、何ともう6,7輪は開花していたのです。桜でいえば、開花宣言をする靖国神社の桜が5輪咲いたようなものです。

 なんだか無性に嬉しかったです。なんでだろう。花より団子です。桜以外に興味ないのですが、年でしょうか。

 季節が恋しくなってきたのです。移ろいを感じることが恋しくなってきたのです。やはり年でしょうか。

 昨春から二重生活をしている長野・原村の大好きなイタリアンレストランの奥様から今朝、惠理先生に「原村は連日寒くて、車のドアが開かない朝が続いています」というメッセージが届きました。この家族は昨春、下諏訪から越してきたのですが、「諏訪は寒冷地ではなかったのですね」と感想が続いていました。レストランの標高は1250メートルほど。下諏訪より500メートルは高い。100メートルで気温が1度違うといいます。

 横浜は春の息吹というのに、間もなく戻る原村はこれから本格的な冬本番を迎えます。往ったり来たりすると、なおのこと季節の移ろいを鮮明に感じ取ることができます。

 桜の開花時期が違う。新緑の時期も違う。紅葉も違う。つまり四季を二度も味わえるのです。なんて幸せなんだろう。

 日本人に生まれて良かった。あと何度、桜を愛でることができるか分かりませんが、これからも四季折々を楽しんで行きたいと、梅の開花を見ながら思いました。