原村

軽トラでウキウキ!

向こうに見えるお宅は、お向かいさんです。「お持ち帰り専用車」が、かわいいですね

 原村に半移住するにあたって、7年ぶりにオーナードライバーになりました。久しぶりの運転は不安だったのですが、わずか1カ月半で2200キロを走破。原村だけでなく、高崎の往復も含めて長距離を走りまくり、すでに勘は戻っています。

 もはやドライブが快適で、楽しくなっています。ことに自力で引っ越しをしたため、初めてハイエースを運転するときには心配でしたが、これも杞憂に終わり、かえって視界良好でまったく問題ありませんでした。

 さらに…。原村の隣、富士見町にあるホームセンター綿半(横浜でいえは島忠)が今は行きつけで、足りないものがでてくるたび、連日のように足しげく通っております。その中で30坪の畑の土壌づくりに大量の堆肥やら腐葉土が必要になりました。当然、配送が可能か尋ねたのですが、意外な答えが。

 「1・5トンのトラックをお貸しします。自分で運べば無料ですよ」

 何と! しかしハイエースをさらに上回る大きさです。運転に不安はなくなったものの、やはり躊躇してしまいます。すると、その横にチョコンと軽トラが停まっていました。分量からすれば、そちらで十分です。

 店員さんも「この量なら軽トラで行けます」とのこと。90分まで無料でお借りしました。惠理先生の先導を受けて、慎重に運転していきます。それほど多くないとはいえ、土はやはり重い。坂ではアクセルを踏み込み、エンジンが唸り声を上げます。

 1人運転をしながら、だんだんニヤついてきました。愉快、愉快。メチャクチャ楽しいじゃありませんか。

 原村に半移住してから、初体験の連続です。どれもこれもが楽しい。62歳になってウキウキワクワクの連発です。いやあ、人生っておもしろい。応援してくれている人たち、そして目に見えない応援団に感謝です。

 では、また。ペレレイ、ペレレイ。

土砂崩れとの闘いじゃ

 原村の家は八ヶ岳の麓にありますから、緩やかな傾斜があります。家を建てる際には盛土して平らにしていますから、土地の端は50~60センチほどの段差があり土手になっています。大雨が降れば、この傾斜が崩れる恐れがあるのです。土砂崩れですね(笑)

 笑い事ではありません。ここをコンクリートで固めるか、ブロックで塀囲みにするか、方法はいろいろあるそうです。しかし、費用が嵩む(汗) できる限り出費は抑えたい。

 そこで僕が袖をまくったしだいです。寒い中、汗をかきかき、老体に鞭打ちました。ホームセンターで軽量ブロックを購入し、下敷きにします。その上に庭から自力で掘り出した大きい石を積みます。その上に中程度の大きさの石を重ね、さらにその上に小ぶりの石を乗せました。

 写真では分かりにくいでしょうか。いずれにしても僕にとっては、重労働でした。横浜では絶対にやらない肉体を使った仕事です。出来上がった時には、充実感がありました。ビールの美味かったこと。ちなみにビールはいつ飲んでも美味いです(笑)

 外構の職人さんが「美しいです。これだけのことはなかなかできないですよ。これで雨が降ってもぜんぜん違うでしょう」と太鼓判を押してくれました。惠理先生は畑仕事に全力を注いでいますが、僕は及ばずながら、その周囲の助けになればと思います。

 楽しい。意外にも、これが結構楽しいのです。原村、万歳。何でも楽しい。では、また。ペレレイ、ペレレイ。

野生の力を味わう

 原村の家から車で10分にある燻製の美味しい「カナディアンファーム」へランチに行きました。惠理先生とハンバーグを頼んだのですが、店主が「豚がいいか、鹿がいいか」と聞いてきました。

 なんと鹿です。当然、そちらを頼みました。すると即座に店主から「うまいよ」と嬉しそうな答えが返ってきました。敬遠する人が多いのかも知れません。僕たちは迷いません。最近、ジビエづいており、その魅力にはまりつつあるからです。石川町にも店主自ら狩猟する店があるのです。

 さて、その鹿のハンバーグ。噛んだ瞬間から違います。噛むたび、口の中を野生の鹿が疾走します。走り回る筋肉を感じます。家の前で2頭の牡鹿と女鹿が並走する姿を見かけましたが、その映像が浮かび上がってきました。

 味も濃い。噛むたび、濃厚な肉汁が溢れてきます。幸せです。こんな美味しいハンバーグを食べたことがありません。ただ、店主の友人が狩猟してきたそうで、いつもあるとは限らないのが少し残念。それだけ貴重な味を堪能できたわけです。

 原村での楽しみがまた増えました。我が家の天然の井戸水がうまい。空気がおいしい。ことに霧に包まれた時の涼やかな清涼感は筆舌に尽くせません。自然の力がそこかしこに漲っています。

 こんな環境の中に身を置いていると、体も頭もスッキリするでしょう。細胞が生き返りそうです。細胞が喜びそうですね。いやあ、標高1100メートル、万歳!

 では、また。ペレレイ、ペレレイ。

凍傷ボーイになってまうで

 長野・原村で半移住を始めて4日目の朝。玄関前に停めている車が凍っています。我が家の標高は1150メートルぐらいでしょうか。1200メートル付近でマイナス10度だったというから、ほぼそれに近い気温まで下がっていたのでしょう。

 これまで寒さを感じるより、涼しいと思うていどでしたが、4月中旬にもなって真冬並みの極寒洗礼を浴びました。横浜の寒さとは質が違うのです。

 その中、ごみ集積所まで10分かけて歩きました。生ごみは意外に重く、手袋をしてもかじかみます。痛いほどです。

 その上、一度寄った蕎麦屋が、歩いたら何分かかるか試してみたのです。北海道ばりに道路が一直線で、車で走っているとすぐ60キロから70キロほどスピードが出てしまい、あっという間に家に着く感覚だったのです。

 途中で猛省いたしました。薄手のスニーカーだったこともあり、足底が冷え切ってしまいました。本当に凍傷になるんじゃないかと思うほどに冷たい! 何と蕎麦屋から家まで歩いて30分もかかりました。

 それでも直射日光を浴びると標高が高いために紫外線が強く、暖かく感じます。冬でも日に焼けるそうで、その感じは分かります。しかし足元から寒さが上ってきて、顔に当たる日差しと融合して体感がおかしくなりそう(笑)

 それもこれも愉快、愉快。大いに結構です。これからもいろんなことを経験していきます。では、また。ペレレイ、ペレレイ。

何でキレるのかな

 かつて長洲小力に「キレてないですよ」という長州力をまねたネタがありました。

 恥ずかしながら(これも古い。横井庄一さんがグアムから帰還した時のセリフ!)というか、悲しいことに僕は短気で、結構キレキレなんです。

 惠理先生によると「自信がないから」ということになります。アダルトチルドレンですか、幼少期の忘れている記憶に原因があるようです。僕の場合はいい子にならなければいけない、いい子にならなければかわいがられないという強迫観念みたいなものがあり、自信がつかないという要因を生んでいるようです。

 もう62歳。そろそろ怒りから解放されて、穏やかになりたいもんです。ま、そういう風に思えるようになっただけ変わったかな。成長したなんていうのは、還暦過ぎたジジイに言うセリフじゃないですね。

 自信をつけることが先か、気持ちをゆったりさせることが先か。いずれにしろ、焦ることはありません。何しろまだ人生の半分が過ぎたばかり(えっ)。先は長い! 

 とにかく原村半移住で、まさに第2の人生のスタートですから、まずは楽しむことに専念。不安や心配、無用の恐怖とはおさらばして、大らかに謳歌したいですね。田舎の生活を。

 たぶん知らず知らず、のんびりしていくことでしょう。転勤で地方に行く機会は多かったですから(山梨、青森、宮城)、現地の人が都会の人に比べて生活リズムがゆったりしていたことは分かります。

 僕には最適でしょう。生まれ変わるぞ。そして夢を実現するぞ。イエーイ(超明るい!) では、また。ペレレイ、ペレレイ。

日本人は変わったのか?

  オーナードライバーに復帰しました。ペーパーでくすぶること7年。結構なブランクです。

 久しぶりに本格的に運転を再開して3週間。すでに1000キロを走りまして、一気に感覚を取り戻しております。何しろ半移住する長野・原村や群馬・高崎への往復を連発しておりまして、怖さもあった高速にも慣れつつあります。

 そうなると余裕が生まれてきますから、他の人の運転に思うところが出てきます。日本人は奥ゆかしく、遠慮がちで、控えめで、みたいな表現が合う人種だと思っていたのですが、気質が変わったのか、以前が思い違いたったのか。

 驚くようなタイミングで僕の車の前に車線変更してくる人、合流地点が近づき車線変更をアピールするウインカーを点灯しても無視を決め込む人。穏やかな、譲り合う精神に富んだ品のあるドライビングはできないものでしょうか。

 走っている車からは殺気のようなものさえ感じてしまいます。品のない走行。思いやりのない自分勝手な運転をする人の、なんと多いことか。

 僕だってイライラもするし、決して寛大な方ではありません。はっきり言えば短気であります。それでも我慢はする。譲る。それくらいの気持ちはあります。〇〇人のような「オレオレ」的な人を蹴落とすほどの天上天下唯我独尊的野蛮な精神は、ないつもりです。

 あーあ、何だかなあ。この3週間、道路を徘徊していて少し悲しくなってきました。皆さん、もう少し余裕を持ちませんか。他人を思いやる心、譲り合いの気持ち。

 これも初老の愚痴ですかね。「今どきの若い奴は」的な。ところが割り込みを許さなかったのはジジイですよ。乱暴勝手な運転をしているのが若者かといえば、否。年とっても寛大になり損ねた人が多いようです。

 楽しくドライブしたいですね。では、また。ペレレイ、ペレレイ。

ファストフードとスローライフ

 江戸時代にもファストフードはあったんですね。出口治明さんの『0から学ぶ「日本史」講義 戦国・江戸篇』を読んでいたら、おもしろいことが分かりました。握り寿司のことなんですね。

 1824年に華屋与兵衛が登場し、与兵衛寿司を作ったのが握り寿司の始まりだそうです。それまでは魚を発酵させた熟(な)れ寿司や押し寿司が中心でしたが、獲れたての魚をそのまま切ってご飯ごと握るのでファストフードというわけです。今の和食チェーン店「華屋与兵衛」とは関係ないそうです。

 なーるほど。現代なら、すぐ思い浮かぶのがマックやケンタですよね。しかしながら惠理先生は、遺伝子組み換えの疑いを感じる店は敬遠します。健康を気遣ってのことですが、僕の体のことも心配してくれています。

 もう一つは電子レンジとの決別です。壊れたことを契機に、電磁波のほとんど出ない(と謳っている)スチームオーブンに替えました。電子レンジに使われるマイクロ波も電磁波で、体に良くない上に食材の栄養を壊してしまうそうです(壊れていく様子を目で見たことがないので伝聞推定です)

 このスチームがスローなんです。解凍温めなどは(例えば冷凍保存したご飯)レンジと比べて時間が優に5倍から10倍ほどかかります。だから食事の時間に合わせて、かなり早くから準備を始めます。

 最初の頃は短気な僕としてはイラッとしていましたが、慣れてきました。スローライフです。何しろ原村のことを考えればスローに慣れないといけません。コンビニだって関内は半径500メートルに10軒はありますが、原村は半径2キロぐらいの範囲にないと思います。もっとかなあ…。

 関内では文明に浸かり、原村では縄文を楽しむ。言いすぎか! 失礼。でも精神的にはスローライフ万歳というわけです。外食も控え、というか周辺にあまり店がない。運転代行もないようだから、食は出来ても飲食はできない。車でないと店まで行けないからです。往復タクシーを呼ぶなんざ自殺行為ですよね。

 コロナ禍など無関係に、家食です。家内で二人でクッキングです。暖かくなれば、デッキで八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳を眺めながらキャンプ気分を楽しみます。ファストフードなんて食べたくてもありません。スローライフに徹します。

 では、また。ペレレイ、ペレレイ。(あ、ペレレイの効果は早いか!)

備えあっても患(憂)いは残る

 3回前の『オー・マイ・ニュー・カー』では「備えあれば患いなし。緊張感を味方につけて、楽しみます!」と書いて締めました。楽観的過ぎたか!

 高速に乗る練習もしておこうと、惠理先生とコストコホールセール川崎倉庫に行きました。そうです首都高湾岸線ですから、ベイブリッジも通ります。これは楽しい。

 しかし産業道路に入ると楽しさが吹っ飛びます。トレーラー、大型ダンプなど、とにかく超大型車が前後左右にぎっしり。周囲を取り囲まれての走行です。スピード制限を守って安全運転に徹しているのですが、車線変更の必要に迫られることはあります。緊張メーターがMAXに振り切れます。大型の間に入りたくない。小さい車を見つけました。その後ろに割り込む作戦を決行しようとアクセルを踏んだら、惠理先生から「怖い」という大きな声が。「焦らなくても入れるタイミングは来るから」と。

 ですかね。怖いのは大型だけではありません。小さき者も恐ろしい。交差点を青信号で左折。横断歩道を渡っている人たちがいるので、手前で待ちます。左前方に女の子を視界でとらえていますが、行けると判断。動かし始めたところ、歩道の青信号が点滅を始めたのでしょう。女の子が猛然とダッシュに転じて車の前に飛び込んできました。ブレーキ! 惠理先生の絶叫! イエーイ、ではありません。もう恐怖です。横断歩道は、ぜってえに無理せず「待ち」に徹すべし。教訓。

 もうひとつありました。自転車。左折のウインカーを出し路地に入ろうと動いているところ、車の前を強引に突っ切ろうとするオッサン自転車が現れました。ブレーキ! 惠理先生の悲鳴パート2! イエーイ、じゃあないぜ。「ちゃんと左見た? ぶつかったら、ziziが悪くなるんだよ。もう体が強張った」と泣きそうです。

 左の自転車を見たのは曲がる前です。問題なく左折できると判断して曲がり始めました。曲がりながら最終確認はしていません。突っ込んで来ないと決めつけていました。車の動きなど眼中にないタイプの人々はいます。教訓パート2。

 高速は問題なさそうですが、やはり巨大な大型軍団、小さい子の予測を覆す動き、ちょっとヤバい系の人々の自転車走行、世には恐ろしい物事が満ち溢れています。

 今回の締めは「備えあっても患いは残る」です。あー、原村の運転は楽しい。車は少ない。人も少ない。自転車は見たことない。しかし逆に言うと、この油断の方が恐ろしいのかもしれません。

 最近の口癖、「感謝、感謝」に加えます。「注意、注意」です。では、また。ペレレイ、ペレレイ。

オー・マイ・ニュー・カー

 新車が来ました。乗りました。気分最高!

 しかし怖い。都会の運転はおっかねー。何しろ5年ほど、まともに車を転がしていません。年を取ってからの運転は危ないし、関内で生活する上では必要性もない。維持費は高いし、歩くことが好きだし。

 ところが、原村との二重生活が決まり、車がないとやっていかれません。そこで久しぶりに新車を買ったわけです。

 トヨタのヤリス。チョリース。人気車種です。カッコいいです。運転もしやすい。

 そこで2段落目のお話に戻ります。怖いんです。都会は。一方通行が多すぎます。覚えられない上に、最新のはずのカーナビまでズレている。駐停車も多すぎます。そのたび、車線変更しなければなりません。交通量は多く、スリル満点(笑) ヤバイぞ、これは。大丈夫か?

 まあ、この年になって新たな刺激があることは悪いことではありません。緊張感もよろしい。何と言っても、意外に楽しい。これまたワクワクするんです。とにかく慎重に、安全に運転すればいいと思います。

 原村の方は車も人も少なくて、運転しやすいです。こちらは本当に楽しい。2回、雪道と凍った道も惠理先生と2人で体験しました。(僕は青森支局で恐怖のひと冬を経験済み、笑)

 3月末は引っ越しの繁忙期で通常の2、3倍の料金を取られると言うので、ハイエースをレンタして自分たちでやることにしました。そこで原村ではハイエースの練習もしました。とにかく準備が大切です。

 後は引っ越し前に新車で久しぶりの高速、および長時間運転の練習もやります。備えあれば患いなし。緊張感を味方につけて、楽しみます!

 では、また。ペレレイ、ペレレイ。

AではじまりCでおわる

 AではじまりCでおわる素材の会社はAGC♪ 最近やたらとテレビで流れるCMをご存じですか。つい最近までは、高橋一生が欽ちゃん歩きをしていました。今は広瀬すずです。

 変なCMだな、と思いながら観ていました。素材の会社ってなんだと疑問符付きで。

 ところが、原村の新居の窓ガラスにベタベタと「AGC」のシールが貼ってあるではないですか。現場監督の浅川さん(浅利陽介を爽やかなイケメンにした感じ)に尋ねると「そうです。ガラスを作っている会社です」とのこと。

 1100メートルの高地にあり、割れないようにと(気圧の関係?)三重の特殊強化ガラスになっているそうです。「矢後様邸特別仕様」とセキスイハイムの営業マン増田さん(元高校球児で入社2年目のやり手)も言っておりました。

 訳の分からないAGCが突然、身近になりました。セキスイハイムだって、阿部寛の「あったかハイム」のCMは観ていましたが、遠い存在でした。それが今や我が家ですから、ご縁は異なもの不思議なものです。

 もちろん人との縁もそう。歌手の日野美歌さんとご一緒に食事をする関係になるなどまるで想像していませんでしたから。遠くの存在が急に身近になる。そういうことはあります。

 こんなときに感じるのが、感謝の気持ち。人にも会社にもご縁に、すべてに「感謝、感謝」です。

 惠理先生も朝から、かつて関係のあった人と久しぶりに、原村関係でつながり「繋がる、繋がる! 」と興奮しています。

 毎日がシンクロの連続です。もう不思議ではありません。

 では、また。ペレレイ、ペレレイ。