頑張り這い上がる人は精神力が強い

 

 外国人を相手にするボクシングの場合は井上尚弥のような強者を応援しますが、 国内の戦いである大相撲の場合は判官贔屓になります。  

 相撲はあまり観ないのですが、初場所は時折観ていました。 168センチ、99キロの炎鵬が気になっていたのです。 小さいだけでなく、とても美しい顔立ち。大きな力士に立ち向かっていく姿に感銘を受けていましたしていました。  精神力も強いのでしょう。

 ところが千秋楽で、別の力士に感動しました。徳勝龍です。 返り入幕(十両に落ちた力士が再び幕内に戻ること)での優勝は史上初、 幕尻(前頭17枚目=最下位)からは20年ぶり2人目。 33歳5カ月は日本人史上最年長優勝でした。下剋上ですね。  

 優勝をかけた大一番で10歳も下の大関貴景勝を破った後、 こらえきれず土俵上で泣く姿を見たら僕も涙がこぼれていました。 優勝インタビューでは、場所中に近大相撲部の恩師が55歳の若さで急死していたことも知りました。 涙の大きな理由のひとつです。  

 こういうのに弱いです。 やっぱり頑張っている人は眩しいですね。 ただ結果が出たから脚光を浴びました。 敗者の中にも同じような境遇の人も大勢いるはずです。 そんな人たちのことも応援したいな、と思います。

由比ガ浜の上空を優雅に舞うトンビ。クルリと輪を描いていました

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