登る、下る(人生だね)

8月15日の59回目の誕生日に初めて山に登りました。伊勢原にある大山です。付き添ってくれた高校時代からの親友は20年来の登山歴があり、最近は南アルプスの北岳(3,193㍍)に登ったそうです。初心者だと謙遜していますが、そうしたら僕も一緒に登った妻(伊藤惠理改め矢後惠理)も何でしょう? 初登山に大山はもってこいのお気楽コースかと思いきや…。オーマイガー、でした。

 みなとみらいにあるアウトドア専門店「モンベル」で、リュックやトレッキングシューズ、レインウエアなど基本用具は買い揃えました。実は6月26日に行く予定でしたが、僕が直前に右ひざを痛めたため、天候も不安だったこともあり、無理せず中止になった経緯がありました。

今回は体調もいい。天気は心配でしたが、集合した8時過ぎ、親友が「予報はBだから大丈夫」と言います。A、B、Cの3段階の中間ですから、まあ大丈夫なんでしょう。しかし、わずかに雨が降り始めています。それでも2度中止にしたら、もう登山をしなくなってしまうのでは、と思い、登ることに。

階段のない楽なコースにしようと言う親友の提案で、通常とは逆回りを選択。途中、右側は断崖だし(僕は高所恐怖症なんです)、途中で登山者とも出会いません。雨は強くなってきます。道もゴツゴツした石や岩ばかりが延々と続きます。真っすぐ、普通には歩けません。崖を気にして力んで歩いたせいか、途中で右ひざが痛くなりました。歩き方の異変に気付いた妻と親友から心配されましたが、「大丈夫」と強がって歩き続けました。雨と汗でTシャツはびっしょり。頂上のトイレで着替えたのですが、絞ると水がこぼれるほどでした。

これでスッキリし、親友の沸かしてくれたお湯で最高に美味いカップ麺と握り飯を食いました。十分に休んだし、もう大丈夫だろうと思って立ち上がると、逆に痛みは増していました。しかも下りの方が、ひざに体重がかかります。ピンチでした。

「関節じゃなくて、かばって歩いたための筋肉痛だな」と親友は言い、「軽い方が楽だから」と、僕の荷物を半分受け持ってくれました。ストックも貸してくれました。その応援がなかったら、無事に降りることができたかどうか…。親友は17㌔を担いで北岳に登っていますから、「軽いもんだよ」と笑いながら降りて行きます。意地を張らずに甘えることにしました。僕からすれば自分は初心者、彼はベテランです。格好つけるのは禁物でしょう。普段なら強情を張るのですが、山では「危険」だという意識が働いていました。

妻は「ペースが遅い」と言わんばかりに、楽しそうにホイホイと登って降りました。そのパワー、エネルギーや恐るべし。イタリアでは灼熱の太陽とともに歩き回り、大山では大雨の中を歩き続けました。大したもんだよ。まったく。ペレレイ、ペレレイ。

ま、僕は負傷しつつも平均タイムで降り切ったようです。それも大したもんでしょう(誰も褒めてくれないので、自分で自分を褒めてあげます)

だから、下山した後の風呂とビールの美味かったこと。筋肉痛まで心地いいのです。頑張ることはいいことだ。そして、窮地で意地を張るのはいいことじゃない。体を張って、お勉強しました。

次はエベレストに登ります!

大山

すぐ調子に乗ります…。登ります…。

 

マリンぐったり

 

バッカじゃないのけ。もう、なーんも言えニャイ(マリン)

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コメント

  1. 宣伝部長 Y.I より:

    久しぶりのブログですね。洋一様のブログは、内容はもとより、さりげない言葉のもっていきかたが、素敵で楽しみにしています。まあ、書くことはプロでいらっしゃるから、当たり前かもしれませんが。
    登山流行りの、昨今ですが、甘くみるのは、危険なことですね。
    ひざの痛みは緊張もあったのだと思います。人間は緊張すると、関節付近に力が入ると、何かの講演会で聞きました。
    私は、登山はしないので、その達成感はわからないのですけど、きっと心が、パアッと明るくなったのでしょうね。
    お誕生日登山は、極めて縁起が良い気がします。
    わたしは、7月末から、ずっと、調子が悪くて、怠くて怠くて、めまいもして、ふらふらして、時にはイライラして、それが、ライオンズゲートのせいと恵理先生に教えていただきました。ところが、きのうから、なんか体の調子が変わって、エネルギーが満ちてきた気がしています。
    心も、なんか変わった気がしています。

    山には登らないけど、運勢は高くなるよう登ります。

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