僕と俺、私とあたし

 自分のことを何と呼んでいますか。女性は名前を呼ぶ人もいますよね。大きくなっても。男はいないかな。

 僕は、僕のことを僕と呼んでいます。しつこいですね。ところが、たまに俺になります。何でだろう。

 村上春樹の一人称単数は、全部確認していないので断言できませんが、たぶんほとんど「僕」だと思います。「俺」じゃ作風が変わってしまいます。つまり、すでに呼称で「キャラ」付けがある程度なされているということですかね。となると、僕は自分のキャラが今だに分かっていないということでしょうか?

 「僕」は青少年ぽいですよね。「俺」はちょっと男っぽいというか。「俺なんざよお」的な。で、男が「私」と呼ぶのは公の正式な場面ではあるでしょうが、日常ではちょっと気持ち悪い感じもあります。

 女性は圧倒的に「私」が多いのではないでしょうか。そんな中で、単に発音の問題かもしれませんが、「あたし」という人もいますよね。ちょっと、はすっぱな印象があります。どうでしょう。

 さて、英語はすべて「I」(アイ)ですよね。敬語もないし、いたって面倒がない。でもキャラクターが立たない感じがします。それってどうなんでしょうか。物語を作る上のキャラ設定ですが。どうでもいいのかな、そんなこと。英文学に傑作は数多くありますからね。逆に日本文学の世界進出はまだまだですから。人称の問題も含めて翻訳は難しそうです。

 ま、どうでもいいことでしたかね、失礼いたしました。では、また。ペレレイ、ペレレイ。

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