歯の浮くような、お世辞ってものは…

 

久し振りなのか、初めてなのか、ベタなベタ褒めをいただいて、お世辞嫌いな惠理先生も思わず声を上げて笑ってしまいました。でも疎ましいというより、結構気持ち良かったことも確かでした。その人に計算などの世知辛いものがなかったからかな。

 

 

久し振りに服を買うことになり、横浜のある店に入りました。対応してくれた店員は、笑顔の素敵な可愛い女性でした。しかし、そこから怒涛のお世辞が始まったのです。

 

恵理先生に対して試着にしろ何にしろ、織田信長に仕える木下藤吉郎ばりの接し方で、見ている僕が気恥ずかしくなるほど。「オーラがあります」「大物ですね」「入ってきただけで、店内が華やかになりました」「この店にあるニットでもパンツでもスカートでも何でも似合うと思います」「脚がきれいですね」と最大級の誉め言葉を連発です。

 

僕が「凄いのを連発で、ぶち込んできますね」と、からかうと、彼女は必死に否定します。「私は本当のことしか言えないんです!」。その言葉が嘘では、と突っ込みたくなりましたが、そのやりとりを聞いていた恵理先生が、とうとう声を上げて笑ってしまいました。でも人を褒めることはいいことだと思います。ハラスメント流行りの世の中ですが、悪口を言うより余程いいです。

 

気に入ったワンピースなど2点を買って引き揚げました。しかし、どうしても気になるワンピースがもうひとつあった。やっぱり欲しいと出直した時には売れている可能性が高い。急きょ検討した結果、店に戻って買い足しました。

 

ということは、お世辞効果はあったのか。彼女の快勝ですか? まあ、いいです。こちらも気持ちよくなり「また来ますね」と言って店を出ようとすると…。

 

「試着だけでもいいからいらしてください。それだけで、私は幸せです!」

 

さすがです…。

 

 

枝垂れ桜

山下公園の枝垂れ桜は、もう満開です。

 

 

ソメイヨシノ

大さん橋通りのソメイヨシノも満開です。

次は花より団子、いえ酒です!

 

 

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