ボケと突っ込み

漫才の「ボケと突っ込み」って、分かりますか? コンビの一人が、とボケたことを言うと、相方が「〇〇か!」と言いながら頭を叩いたりするパターンです。タカアンドトシでいえば、タカがおかしなことを言い、トシが「欧米か!」と返すのが、突っ込みの典型的な例です。

—仲良くなったコンビニオーナーと僕とのある日の会話—

店はマンションと大きな交差点を挟んだ向かいにあります。この信号が、とにかく長い。雑談の中でオーナーに「そこの信号待ちは、世界で5番目に長いんだよ」ってイライラをぶつけたんです。当然、真っ赤な嘘じゃないですか。ところがオーナー氏は「そうなんですか!」と、まさかの感心。そこですぐ「マジメか!」と突っ込めれば良かったんですが、言葉に詰まり、すごすご退散しました…。まだ信じているかなぁ。まさかね。

日本には、落語や漫才という笑いの伝統があります。人を笑わせる、泣かせるのは大変に難しいです。

亡くなった作家の井上ひさしさんだったと思いますが、笑いと涙について書いていたと記憶します。人を笑わせようという欲が強すぎると、ちっともおもしろくない。空回りしてしまう。人を泣かせようと思い、自分が泣きながら書いても、まったく共感を呼ばない。たぶん自分だけが笑って、泣いている。マスタベーションなんでしょう。

突き放して、冷静に書いた方が、実は読んだ人が笑えて、泣けるようです。そのへんは長いこと新聞記事を書いてきて分かってきたことです。自分が書きたいことはもちろん大切だけど、もっと大事なのは相手に読んでいただくという姿勢や思い、ということでしょう。

「自分が、自分が」は良くない。先だって、会社時代の同期生が「おまえの文章は分かりやすくなったな」と言ってくれました。裏返すと、以前は「独りよがりの文章だったぜ」ということにほかなりません。

全力投球は大事なこと。ただ、肩に力が入って力みすぎると、空回りしてしまうかもしれません。人には通じない。

さて、4月2日にペレレイの遠隔一斉ヒーリングをします。もちろん「全力で頑張ります!」。こういう場合は、かけねなくフルパワーでいいと思います。ただ、あくまで相手のことを思ってです。その日は、マヤ暦の正月だそうですね。何かいい感じです。新しい季節のスタートです。

マジメか!

マリン沈思黙考

マリン「たまニヤァー、沈思黙考も必要ね」

洋一「マジメか!」

 

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